【07】女の不幸は遺伝する・・・ならせめて不幸に風を通してそのうち忘れましょう。

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イタリア人女性作家スザンナ・タマーロの
『心のおもむくままに』という本を、
ある日偶然手に取ったのですが、
読み出したら止まらないくらい引き込まれ、
いくつかの文は今も心に残っています。

その一つが、「女の不幸は母から娘へ遺伝する」というものでした
・・・と書いてみて今、確認のために今また改めて本を開いたら、
微妙に違ったです。(恥)
読んでからそんな時間経ってないのに、記憶違いしてたりするもんなんですね。。
全く違うわけじゃないけど、ニュアンスを変えて勝手に要約してしまっていて
その辺りに自分の考えの癖がでているようで、はっとさせられるのです。。

気を取り直しまして、以下引用。
『・・・不幸というのはいつでもきまって女から女へ受けつがれてゆくものだ。
まるである種の先天性の異常のように、母親から娘へとわたってゆく。
わたりながら弱まるどころか、ますます根強くしつこく深くなる。
男の事情はまったくちがう。
男には職業や政治や戦争があるから、エネルギーを外へと発散できる。・・・』

作者の洞察力を元にした表現であって、あくまで小説ですが、
これがまあ現実を言い当ててるといいますか、
少なくとも割りと思い当たるのですよ。
それにしてもイタリアなんだし
陽気なマンマってイメージあったから意外だなと思いつつ、
母娘の確執は、ユニバーサルなことなのかもしれません。

えー、この小説、主人公は女性としての人生にひとくせありまして、
それが元で、実の娘との関係は歪み、そのまた娘も・・・と見事に連鎖しちゃってました。
(さかのぼれば主人公のお母さんも生まれが祝福されなかったから、根深い。)

じゃあ女が不幸にならないために、教育が救いになるのかと思いきや、
母娘の確執はそんなもんより、強烈なり。
むしろ理論武装した娘が、母親の脆さを指摘する場面は、小説であっても
目もあてられない感じでした。
かくゆう身に覚えのある私は、母に心で詫びずには読み進められませんでした。

こうして改めて考えると、母親って子供にとって自己肯定の基盤なんだと実感しました。
逆にいえば、母親が自分の生き方に不満(否定)があると、
それは子供に黙っていてもきっと伝わるもので、
そこで、愚痴や後悔を口にしちゃうものなら、
子供の生き方になんらかの影響を与えるものでしょう。
それに加えて、同じ内容でも、
娘の方が息子よりもシリアスに捉えちゃうのだとすれば
確かに、作者のいうように、
不幸は受けつがれてしまうのかもと、解釈してみました。

作者は、『女の不幸が受けつがれる』理由として、
『エネルギーが発散できないから』と続けているのですが、
ちょっと違うかもと思いました。
そもそも、エネルギーを発散してそれでおしまい、ってのは、
いろんな意味で?男性的な発想な気がして。
ほぼ同じことなのかもしれませんが、
私が思うに、不満や恨みを忘れることをできないから、不幸なのだ、と。
まあ、女に限定しなくても、不幸の要素はそこにあるのかもしれませんが。

この本自体は、
『世代間のずれからくるおたがいの理解のむずかしさ、女性のかかえる悲哀や孤独。』を表現し、
多くの女性の共感を得て世界35カ国計500万部のベストセラー。(訳者の泉典子さん評)
『心の内奥を見つめる旅をしてほしい』という作者の、
迷える女性への心のこもったメッセージでもあり
私が薦めるまでもないのですが、ぜひなにかの機にお読みなられてはいかがでしょうか。

私的には、『思い出に風を通すために散歩する』という表現にさっそく感化され
日常に詩人気分を取り入れられることができて、だから好きです。
忘れられない思い出も、まずは風を通すことから始められそうな気がしませんか。

追記:日本のウィキと英語のwikipedeiaを読み比べていて知ったのですが、
PMSは遺伝するという説があるようです。(双子の実験で証明を試みているとのこと。)
・・・女の不幸の遺伝の元、単純にPMSってオチじゃないですよね(笑)?
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by lakenunnu | 2012-05-02 15:59 | 生理ありがとう!(15)