【29】PMSの症状とアヘンの離脱症状に類似性があるとしても

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(注)今回はPMSの話と、それに関連した映画の話です。

PMSを英語版のwikipediaで調べてみたところ、こんなことが書いてありました。
「・・・PMS時、40%の女性の、βエンドルフィンの循環血中濃度が著しく低下する。
βエンドルフィンは、自然に発生するオピオイド神経伝達物質であり、
これがヘロインやアヘンによってもアクセスされるレセプターと親和性があるとされている。
PMSの症状とアヘンの離脱症状の表出の類似性も指摘されている。」

これを知ったのは、ちょうどこのブログを書き始めた頃で
とても衝撃的でした。
とはいえ、私は研究者ではないので、
これが事実なのかデータで確かめることはできないですし
本当だとしても、現実問題どうしたらいいのか困るものです(笑)
PMSはホント侮れない、いやぁ、あなどってたわけじゃないけど
思っていた以上の厄介なものだと改めて心するところです。

そんななか、これが事実だとして、観ておいてよかったと思った
映画を思い出しましたので、紹介します。

ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ主演の
『悲しみが乾くまで』という作品です。
かいつまんで2行で説明すると、
誰もがうらやむ生活をしていたハルは、夫を事件で亡くす。
残された家族と、亡き夫の親友であるベニチオの触れ合いの話。

ベニチオの麻薬離脱症状と格闘するさまは、
まさに迫真の演技でとても印象的です。
・・・印象的なのですが、実は、余談ですが
本筋のストーリーに関しては、私的にしっくりきてないんですよ(笑)

まず、この映画の原題は「The things we lost in the fire」です。
そうすると、じゃあ火事で何を無くしたのかな、って思うのは当然ですよね。
終盤ヤマバの会話で、いよいよ、まさにそのことに触れたのに
まさかの結論なし!の肩透かしは、置いてきぼり感が否めません。

それじゃあ、ベニチオが台詞で示唆している
「幸せも麻薬による恍惚も、一種の中毒で、失えば二度と手に入らないのに追い求めるのは苦しい」的な
メッセージがあるのかと思えば、どうやらそういうテーマではないらしい(笑)

映画は見終わったものの消化不良だったので、
DVDの付録の監督のインタビューを観てみたところ、この作品は
「雑草がアスファルトを突き抜けるようにして、
喪失や痛みの後に人が人生に復帰する物語」とのこと。
・・・うーん、そうですか。正直、あまり共感できず、ちょっとぼんやり。
しかも、ハル・ベリーにはなんの恨みはないんですが、
なんとなくしっくりこない役でしてね。。。
役どころが問題だったのかと思いきや、
この作品は女性監督だったらしく、さらに意外でした。。。


いつにもまして前置き長くなりすぎましたが、
けれどもこの作品、ベニチオ・デル・トロの存在感によって
やっぱり印象的なんです。むしろ、彼の映画??

ベニチオの存在感で思い出すのは
時代劇のベテラン斬られ役者のインタビュー。
「こっちがちゃんと斬られないと、斬ってる方がバカみたいでしょ」とのこと。
そうそう、ベニチオはこの映画ではいわば斬られ役。

ベニチオの演技で、まず離脱症状の恐ろしさが伝わるし、
それに、どんな時でもベニチオを信じた(亡き)親友の、
一途な思いの強さに
説得力を与えるものだったと思います。
言うなら、影で光を照らす役割だったように思います。

大きな挫折をして自信を失っている時に、今のダメな自分ではなくて、
ある日の尊敬のまま接してくれて、成功の可能性を信じてくれる
そんな友の存在が、どれほど救いになるか改めて思いました。
私的な経験とオーバーラップしてじんわりきました。

この映画のぜひ見逃さないで欲しいシーンは
人生の明暗分かれた二人の男による、「蛍光色」の定義の違いです。
彼らの人生を暗示するかのごとく象徴的でした。
蛍光色ってどんな色?
ここでのベニチオの答えからも、やっぱり
暗闇を知る者だからこそ、喪失に戸惑う遺族を寛容に守れたのだと思ったのです。
そうです、これが今回言いたかったことです(笑)

PMS時に、仮に離脱症状と同様の負担がかかっても、
その苦しみを知るからこそ、わかることがあるのではないか、というのが、
今回のブログの私なりの結論です。
暗闇を知るからこそ、守れるものがあるのではないか、とやっぱり思うのです。

追伸:このブログ開始当初、少しでもアクセス数を増やしたいと思って、
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by lakenunnu | 2012-10-03 17:51 | PMSありがとう!(21)